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上腕骨頭(じょうわんこっとう)の代わりに
脊柱(せきちゅう)と肩甲骨(けんこうこつ)の機能を高めることで肩は挙がり易くなります。
運動器超音波検査やMRI検査で肩腱板断裂を認めても 肩が挙がる人はたくさんいます。
腱板が完全に切れていても、中には肩が挙がる人もいます。
腱板が全てを担っているわけではないことが分かります。
腱板の機能を代償する脊柱や肩甲骨の機能が重要です。
肩外転機能X-p検査で肩甲上腕関節の不動を認めても 肩が挙がる人はたくさんいます。
肩が挙がるのは 脊柱や肩甲骨、鎖骨などが協調して運動した結果です。
腕だけが動いて 挙がっているのではありません。
いわゆる“腕”(=上腕骨)を振り回す運動は危険です。 腕を振り回さないで下さい。
腱や滑液包が挟まれたり 上腕骨頭が亜脱臼したり 軟骨を傷つけたりします。
【以下の事項は避けて下さい】
などは避けて下さい。
【以下の事項に気をつけて下さい】
などに注意して下さい。
くどいようですが、 肩が挙がるのは脊柱や肩甲骨、鎖骨などが協調して運動した結果です。
腕だけが動いて挙がっているのではありません。
肩が挙がるためには 脊柱や肩甲骨、鎖骨などの協調した運動が必要です。
脊柱や肩甲骨、鎖骨がしっかり動けば 腕はそれらに誘導されるかのように楽に挙がります。
肩を挙がり易くするために以下の運動が特に重要です。
医院内で行った体操を自宅でも行って下さい。
また、肩を挙がり易くするために 肩峰(けんぽう)と上腕骨頭(じょうわん・こっとう) の間にスペースが必要です。
腱や滑液包が挟まれたり 上腕骨頭が亜脱臼したり 軟骨を傷つけたりします。
上腕骨頭の亜脱臼・前上方偏位の改善・維持・エクササイズの方法の確立がまだ課題です。
ときどき亜脱臼してしまい、痛かったり痛くなかったりします。
猫背だと脊柱や肩甲骨、鎖骨が十分に動けませんし肩峰と上腕骨頭の間にスペースも生まれません。
棘上筋腱が 肩峰や烏口肩峰靭帯に圧迫されます。
もし、猫背のまま、脊柱や肩甲骨、鎖骨が十分に動けないときに 無理に上腕骨を振り回せば、肩峰と上腕骨頭がぶつかり合うことになります。
そうすると、 断裂した腱がより傷んだり周囲の傷がより傷んだり上腕骨頭が前上方へ亜脱臼したりするなどの危険があります。
とにもかくにも 脊柱や肩甲骨、鎖骨の体操が大事です。
脊柱や肩甲骨、鎖骨が動けば 腕はいつの間にか楽に挙がり易くなります。
院長先生の例え話...
脊柱や肩甲骨は阿弥陀様のようなものです。私たち上腕骨は阿弥陀様におすがりすれば、阿弥陀様が正しい道へと導いてくれるのです。
私たち上腕骨はもがいたり、頑張りすぎたりしなくていいのです。
阿弥陀様におすがりする気持ちでいましょう。肩は脊柱や肩甲骨が挙げてくれます。
上腕骨頭が亜脱臼や前上方偏位してしまったものをどのようにして戻すかが未だ研究中です。
また、戻した後に、その適合した位置を維持するにはどの筋肉を鍛えればいいのか、どんなエクササイズをすればいいのかが未だ研究中です。
亜脱臼・前上方偏位したままでの腕の振り回しは危険です。